映画で旅するイタリア2016

日時 2016/4/26(火)、5/30(月)、6/21(火)、7/26(火)、8/30(火)、9/27(火)
各19:30~上映 ※上映終了後トークショーあります
料金 前売一般¥1,500/当日一般¥1,800/UPLINK会員¥1,300
会場 渋谷 UPLINK FACTORY(1F)
後援:イタリア文化会館 東京

『モスクでピッッツァ!?』

Pitza e datteri(2015年/イタリア/カラー/92分)

※日本初公開!

4月26日(火)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

突如モスクを追い出されたヴェネチアのイスラム教コミュニティー。あろうことか、その場所はド派手な美容室に変貌する。神聖なモスクを取り返すべく送り込まれたのは、イスラム教の若き指導者サラディーノ。心優しい彼は、ヴェネチア生まれのイスラム教改宗者ベーピらとともに、困難に立ち向かう。そのベーピをコミカルに演じるのは、国内最大の映画賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロで三度に渡り助演男優賞を獲得したジュゼッペ・バッティストン。ヨーロッパ全体がテロの脅威に揺れ動く中で封印された本作。クルド人監督のファリボルツ・カムカリは「このデリケートな主題を扱うには、コメディーしかないと思った」と語っている。

 

『ローマの教室で~我らの佳き日々~』

Il rosso e il blu(2012年/イタリア/カラー/101分)

監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ 配給:クレスト・インターナショナル

 

5月30日(月)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

ローマの公立高校に勤務する異なるタイプの三教師と、生徒たちの交流を一年間に渡って描いたヒューマンドラマ。キャストは名優揃いで、校長をマルゲリータ・ブイ、新米熱血教師をリッカルド・スカマルチョ、やる気のない老教師をロベルト・エルリツカが担当。生徒たちのほうも、大人びた派手好き女子、ルーマニア移民の優等生、母親に捨てられた体育館で眠る男子生徒など、多種多様。彼らが織りなす人間関係は、現代イタリア社会の縮図とも言える。原作は実際に高校教師を兼業する作家マルコ・ロドリのエッセイ集『赤と青 ローマの教室でぼくらは」。現場の人間の確かな筆致を、ベテラン監督ジュゼッペ・ピッチョーニが見事に映画化した。

『俺は平凡イタリアン』

Italiano medio(2015年/イタリア/カラー/86分)

※日本初公開!

監督:マッチョ・カパトンダ 配給:Medusa Film

 

6月21日(火)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

厳格なエコロジストのジュリオ・ヴェルメは、社会問題に無関心な一般人に日々苛立っているのだが、その行き過ぎた言動には、ガールフレンドのフランカも愛想をつかしてしまうほど。失意のジュリオは自暴自棄になり、友人に勧められるまま、ある錠剤を口にする。それは人間の脳の働きをわずか2%に抑える魔法の薬だった……。脳の働きを100%に引き上げる薬が登場するアメリカ映画『リミットレス』のパロディーなのだが、そもそもは実在するテレビのバラテティー番組の1コーナーで、架空の映画の予告編を紹介するという企画から生まれた。このコーナーを担当していた芸人マッチョ・カパトンダは、本作で主演と監督を務め、映画界に独自の笑いを持ち込んだ。

 

『幸せのバランス』

Gli equilibristi(2012年/イタリア、フランス/カラー/107分)

監督:イヴァーノ・デ・マッテオ 配給:Action Inc.

 

7月26日(火)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

ローマの役所に勤めるジュリオは、同僚との浮気がばれて、家を出ることに。ふとした過ちによっていとも容易く人生から転げ落ちていく男。その家族が彼に向ける思いやりが切ない。法外な家賃、低賃金での肉体労働、車中生活の酔っぱらいとのケンカ。今まで見向きもしなかった劣悪な生活環境は、平穏な生活のすぐ隣りに存在していた。きっと誰しもが、転げ落ちぬよう、綱の上でバランスを保つ曲芸師(equilibristi)なのだ。主人公を演じるのは『フォンターナ広場』の刑事役が記憶に残るヴァレリオ・マスタンドレア。過酷な日々の中で徐々に疲弊していくジュリオの心境を見事に表現した本作で、2013年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞に輝いている。

 

『幸せのバランス』公式サイト

http://www.action-inc.co.jp/balance/

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』

Sacro GRA(2013年/イタリア、フランス/カラー/92分)

監督:ジャンフランコ・ロージ 配給:シンカ

 

8月30(火)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

全長約70Kmに及ぶローマ環状線GRA(Grande Raccordo Anulare)は、不気味な様相で肥大化する辺境の象徴。本・写真・WEBサイトなどの形で、それをドキュメントする一大プロジェクト“Sacro GRA”の映画編が本作だ。GRA周辺で暮らすのは、救急隊員、植物学者、ウナギ漁師……。彼等の生活は、永遠の都ローマの華やかなイメージとは程遠いものだが、温かみも感じる。ローマの「荒んだ郊外」は、今までにも映画の舞台となってきたが、本作はドキュメンタリーという形で、より生々しく、そして魅力的にその世界を照らし出している。2013年、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。監督ジャンフランコ・ロージは2016年ベルリン国際映画祭で金熊賞も獲得し、三大国際映画祭で二冠を制した。

 

『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』公式サイト

http://www.roma-movie.com/

『越境の花嫁』

Io sto con la sposa(2014年/イタリア、パレスチナ/カラー/89分)

※日本初公開!

監督:アントニオ・アウグリアーロ、ガブリエーレ・デル・グランデ、カレド・ソリアン・アル・ナッシリー

 

9月27日(火)19:30~上映 ※上映終了後トークショーあり

 

福祉の国スウェーデンを目指す難民たちの姿を追ったドキュメンタリー。発端はミラノ鉄道駅での出会いだった。駅のカフェでコーヒーを飲んでいたイタリア人記者とパレスチナ人の詩人が、イタリアに着いたばかりの難民たちに話しかけられる。「スウェーデン行きの電車はあるか」。そこで記者たちが思いついたのは、密入国者として逮捕されることを避けるため、結婚式の格好で彼らに旅をさせるという突飛なアイデアだった。撮影後はクラウドファンディングで資金を募りポスプロを乗り切った正真正銘の手づくり映画。中東風の映画音楽と、難民の少年が歌うラップにも注目したい。2015年ナストロ・ダルジェント賞ドキュメンタリー特別賞受賞作。

 


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